自然農法とは

自然農法とは不耕起栽培、無農薬、無肥料を基本概念に持ち、植物(野菜)をより自然に近い状態で育てる農法のこと。

実際の農法自体には諸派があり、大元は愛媛県の福岡正信氏が提唱したものが最初とされる。そしてその福岡式自然農法はアジア、アフリカ、アメリカと野菜が育ちにくい乾燥地帯でも自然の営みの仕組みをそのまま創りあげることで自給できるようにできたという。
日本でも各地に自然農塾があり、草ぼーぼーの畑で、立派な野菜たちが育っている。

特徴としては、雑草を敵としないという考え方があるので、除草剤を撒いたりもしない。しかし野菜が草に負けそうなときには、その野菜の周りの草を根元から刈りとり、そこに寝かせる。寝かせるとそこで土の栄養となっていく。
最初は野菜も小さいかもしれない。しかし数年で土がこなれ、栄養を取り戻し、そしてその畑から自家採取された種を撒くことで、よりその土地に慣れた野菜が育ちだすと、立派な野菜になる。

しかし自然農自体は決して効率的な農法というわけではない。少し肥料を入れたほうが大きな野菜ができることは事実である。しかしながら自然農という考え方は農法自体プラス生きかたや考え方といった哲学をも含む。
だから野菜を育てる過程自体も重要なわけだ。結果だけを重視するのではなく、野菜とそこで共生する雑草や昆虫や鳥、そしてその実をいただく人間、またその場である土全ての生命のつながりを感じることで、充実感を得られるわけです。

したがって、立派で大きな野菜を食するという結果だけが目的ではなく、土つくりから種まき、雑草整理、収穫、調理と一環して生き方を問います。その充実感を持ってすると、野菜が変形しているとか小さいとかは特に問題になりません。食したあとの感想はとても感激あるものです。
味や食感だけでなく、その実を食し体の一部になるという現実が充実感と心身の健康をはぐくむんだと思います。だから少量でも満足感は大きいわけです。

この一連の感動を体験するのが、自然農法です。

急がず慌てず、鳥や虫にも収穫を分かち合い、そしてまた来年も続く。
年を重ねるごとに土地は肥え、野菜も土地になじみだし、そして人もおおらかになる。おそらくこれからの時代に人々が求める農的な暮らしとは、こういうことだと思うわけです。


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